テラスハウス
流行しているものには割とすぐ飛びつき、見てみたりやってみたりするのですが、恋愛リアリティーショー的なものはどうしても避けてしまいます。
「不気味の谷」という言葉をご存知でしょうか。より精巧な人形を作ろうとするとき、ある一定のクオリティーに差し掛かると不気味に見え始め、完全に人間と一致した段階でその不気味さが無くなる、という現象です。日本人形やフランス人形が不気味に見えるのはこのためです。
本物と絶妙な距離感を保った偽物に対して不気味さ、不快さを覚えるとするのなら、わたしにとって恋愛リアリティーショーは不気味の谷の底の存在です。あり得そうであり得ない、手が届きそうで届かないといったもどかしさを覚えてしまいます。
初めからフィクションだと言ってくれれば見ることができます。恋愛リアリティーショー「的」に創作したドラマだと言ってくれれば良いのに。その言葉があれば、たとえ本当はリアルであってもフィクションであっても不気味の谷の手前側のものとして付き合うことができるのに。
現実逃避癖のひとつなのでしょうか?