これが素人のやり方

革靴・革ジャン・バイク・ジーンズ等々、自分の好きなものを細々と発信していきま〜す

出会い頭の

先日、25歳になりました。四捨五入して30歳、もう本当に大人です。いよいよ大人です。

 

誕生日の当日は仕事がお休みだったので、バイクで服屋に出かけました。以前から訪れようと思っていた2、3店を回るもどこも休業中。ちゃんと調べてから行けばよかった。

 

コンビニに駆け込みどうしたもんかとアイスコーヒー片手にタバコを吸いながら思案します。初日からこんな滑り出しでは、25歳もパッとしない一年になってしまうのかなぁ。いや、まだ今日は終わっていない。なんとかここから巻き返そう。そんな焦りから、コンビニの店員さんに、危うく「俺今日誕生日なんですよ」と意味もない報告をしそうになるのをグッと堪え、再びバイクにまたがります。

 

目的地は、その場で調べた服屋。少し遠いけど、もう後には引けません。実りのあった一日にするため、実りのある一年にするために時間や労力を惜しんでいられません。

 

そのお店には、正直めぼしいものがありませんでした。ああ、ここまでか、、、と落胆している様子を察してか、店員さんが話しかけてくれました。

 

「どんな感じの狙ってます?」

 

誕生日にふさわしい何かグレートなやつを。心の中でそう嘯きつつ、

 

「アロハシャツとか無いですかね〜」

 

と、こたえてみます。店頭にないんだからないに決まっているだろうと思いつつ。

 

「ありますよー。まだ時期じゃないんで並べてないんですけど、入荷してますね」

 

あらやだ!運命の予感!店頭に並んでいないものを見せてもらえるなんてスペシャルじゃない!?

 

興奮を隠しつつ見せてもらうも、あまり好みではありませんでした。グッバイ。君は僕の運命じゃない。

 

「生地とシルエットは好きですけど、もうちょい柄が派手な方が好みですねー」

 

と、こなれ感を醸していると、

 

「あ、じゃあこれどうですか?売るつもりじゃなかったんだけど、親戚の着物をリメイクしたアロハがあるんでみてみます?」

 

あら!あら!すっごい!売り物じゃないのに見せてくれるなんて、本当にお洒落さんになった気分!

 

見せてもらったものは、もちろんタグなんてついていない、本物の着物の生地を使用した素晴らしいアロハシャツ でした。今まで見てきた、触ってきた、着てきたものとは一線を画す高級感。まさに一目惚れ。実は、アロハシャツの原点は、ハワイ在住の日系人が着物を現地で着用されていたシャツにリメイクしたものだと言われいています。そのような意味で、由緒正しい、本物のアロハシャツです。決してpretenderではない、本物。すごく綺麗だ。

 

 

散々迷わせていただき、2着購入。今年は良い年になりそうです。

 

帰り道、タクシーと接触事故を起こしました。やっぱダメかも。