年輪
昨日、革靴のメンテナンスを実施しました。
メンテナンスなんてかっこよく言っているけど、実際は汚れを軽く落としてオイルとか墨塗り込んだだけなんですけどね。
革靴のいいところは、使えば使うほど、くたびれればくたびれるほど愛着が湧いていくところです。自分だけの汚れ方をそれぞれが見せてくれます。
わたしはバイクに乗るので、クラッチ操作によって左足の甲部分がどんどん汚れていきます。ライフスタイルの一部を靴が表現してくれているのです。ああ、かわいいなぁ。
耳のつぶれた柔道経験者、手のシワに黒ずみが染み込んだ整備士、、、 身体に刻まれたその人の経験は、雄弁でとてもかっこいい。そんなかっこよさが革靴にはあると思います。
一番古いものは、今から5年ほど前に買ったレッドウィング ベックマンです。新品の頃は足から血が出るほど革が硬く、それでも慣らすために無理やり歩き続けました。今ではもう、ほぼ自分の足です。バイクで転んだ時の傷もしっかりと刻まれていて、自分の過ごしてきた時間を体現してくれています。
もし自分が明日死んだら、祭壇に革靴並べて欲しいです。生きてきた証としてそれが一番適当なのではないでしょうか。