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今日、近所の山をツーリングしてきました。
ツーリングに行った、と言った方がいいのか。ツーリングって動名詞として使える名詞なのか。よくわかりませんが、とにかくバイクで出かけてきました。
5月らしい爽やかな日差し、ひんやりとした空気、鮮やかな緑、エンジンから迫り上がってくるような鼓動、、、とても気持ち良かったです。
道中でバイクを停めると、これまた全く違う世界に出会えます。視界いっぱいにひろがる緑、耳に入ってくるの川のせせらぎ、そしてバイクから漂うオイルの香り。ツーリングは五感が喜びます。
小さな橋を帰路に見つけ、暗くなるまでに時間があったので渡ってみることにしました。道がわからなければ途中で引き返してくればいいや、と軽い気持ちでした。ちょうど橋の中間に差し掛かるところ、それまで澄んでいた気持ちは道端に添えられていた花によって急激に沈まされます。深い山中で、それなりに高さのあるところにかけられている橋です。そんなこともあるのでしょう。
そこから車2台が何とかすれ違えるかどうかという細い道をどこに向かっているのかもよくわからず進んでいったのですが、怖くて怖くて仕方がありませんでした。環境は橋を渡る前と全く変わっていません。ただ、誰かに手向けられていた花が視界の端に入っただけです。
5分ほど走らせたのち、恐怖を拭うことができずに引き返してきました。
ほんの些細なことで世界が一変してしまう瞬間を感じることができた有意義なツーリングでした。こういう変化の仕方は、プラス からマイナスに転じることが多い気がします。マイナスから一気にプラスに変えてくれるようなことはあまりありません。
得るは難し失うは易しってことですかね。