これが素人のやり方

革靴・革ジャン・バイク・ジーンズ等々、自分の好きなものを細々と発信していきま〜す

かわのお話

気軽に外出をすることが難しい日々、皆さんはどうお過ごしですか?

家の中でできる新しい趣味をお探しの方は多いかと思います。あるいは新しく初めてみたもののすでに挫折してしまった、という方もいるのでは無いでしょうか?

 

新しいことを始めることは簡単でも、それを継続させていくことはとても大変です。今まで興味のなかったものに無理やり噛り付いてみたって、そりゃあ続かせていくことはできません。

 

なので私は、今まで好きだったものを更に好きになれるような取り組みをしています。具体的には、好きなものの歴史的背景や現在の立ち位置、類似したものとの比較などをとことん調べる、といったものです。

 

今回は私が好きなライダース ジャケットの生い立ちについて簡単に紹介いたします。

 

 

そもそも人類が初めて用いた衣服は動物の皮でした。歴史の教科書等で動物の毛皮を纏った原人の姿を見たことがあると思います。時を経るごとに現在主流となっている絹や綿といった繊維が開発されていくことになったのです。

そう考えると革ジャンは、最も歴史の深い衣服となるのです。すなわち、革ジャンを着ることは、衣服という文化を最大限に尊重している現れとしてそのルーツである皮を纏う、ということなのです。だから時代遅れとかダサイとか無いんです。本当に。至極真っ当な意見でしょ?

 

現在の形が開発されたのは、そんな太古のお話から、1900年代にまで進みます。1903年アメリカのライト兄弟が世界で初めて飛行機の有人飛行を成し遂げ、第一次世界大戦で初めて実用化、そして第二次世界大戦では戦闘の主力となりました。当時の技術ではどうしてもコックピットの環境が劣悪(風すごい、めっちゃ寒い、等々)になってしまい、身を守るための工夫が必要となります。そこで採用されたのが革でした(ちなみに、素材そのままの形であれば皮という漢字を用い、なめしたり着色したりと加工が加わったものであれば革という漢字を用います)。

操縦に干渉しないよう、丈が短く袖幅に遊びがあるデザインは、おそらく現代で最も有名なフライトジャケットであるMA-1にもしっかりと見受けることができます。

 

革ジャンと聞いて大多数の方が想起するライダース ジャケットは、1930年代に産声をあげます。ハーレーダビットソン社が、ライダーの身を風、寒さ、転倒から守れる衣服として一般販売を開始したのです。実は飛行機とバイクは同時期に技術開発が進んでいます。しかし、第一次世界大戦が飛行機の軍事的有用性を証明したため、バイクの発展は遅れをとった形となりました。

 

こうした事情によってフライトジャケット→ライダース ジャケットという順番で登場したわけですね。戦争がなければ飛行機の開発はもっと遅れていたのかもしれないし、バイク産業がもっと盛んになっていたのかもしれない。歴史にたらればは禁物ですが、考えてみると面白いですね。

 

この後、BECKやBUCO、ラングリッツレザーといったマニア垂涎の有名メーカーが登場して来るのですが、そこは割愛します。すごく長くなってしまうので。

 

と、いったところです。本当に生い立ちまでしか書けませんでした。もっといろいろ書こうと思ったのですが、正直しんどいですね。もっとスラスラわかりやすい文章が浮かんでくればいいのですが、、、。能力不足です。

 

しかしいい勉強になりました。また題材を探してお伝えしていけたらと思います。ありがとうございました。